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KIPでは、最近の小中学生の読書離れの傾向のなかで、読書に親しむきっかけとなればと思い、「らくらく読書コース」を新設し、授業のなかで15分以上必ず読書タイムをとっております。その甲斐あってか、今までゲームと漫画本にしか興味をしめさなかった子が、先をあらそって読みたい本を取り合っている姿を目の当たりにして、嬉しい悲鳴をあげています。 またある子は、授業中に選んだ本が読み終わらず、次の受講日が待ち切れないので、図書館に出向いて続きを読んでいます。 塾生の個人差もありますが、全体的にKip生の読書量は急激に増えています。 読書の必要性・効果は、多くの人がいろいろなところで、強調をされていますので、ここでは敢えて触れませんが、皇后美智子様が、読書について示唆に富んだ発言をされております。 それは、第26回国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会に出席する予定でしたが、出席できず、ビデオによる「基調講演」による出席での「子供の本を通しての平和」というテーマの会議でのビデオ講演です。多くの出席者から絶賛された感動的な内容ですので、ご紹介します。 皇后美智子様は、小学四年生から疎開していたとのことで、本もなかなか手に入らない状態で、唯一訪ねてきてくれる父親が持ってきてくれる本が楽しみだったそうです。「教科書以外にほとんど読む本のなかったこの時代に、たまに父が東京から持ってきてくれる本は,どんなに嬉しかったか。冊数が少ないので、惜しみ惜しみ読みました。」とも語られていらっしゃいます。 『(中略)私の子供の時代は,戦争による疎開生活をはさみながらも,年長者の手に護られた、比較的平穏なものであったと思います。そのような中でも、度重なる生活環境の変化は,子供には負担であり,私は時に周囲との関係に不安を覚えたり、なかなか折り合いのつかない自分自身との関係に、疲れてしまったりしていたことを覚えています。 そのような時、何冊かの本が身近にあったことが、どんなに自分を楽しませ、励まし、個々の問題を解かないまでも、自分を歩き続けさせてくれたか。私の限られた経験が,果たして何かのお役に立つものかと心配ですが、思い出すままにお話をしてみたいと思います。 今振り返って、私にとり,子供時代の読書とは何だったのでしょう。 何よりも,それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る青年期の読書のための基礎を作ってくれました。 それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。 読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした。 自分とは比較にならぬ多くの苦しみ、悲しみを経ている子供達の存在を思いますと、私は、自分の恵まれ、保護されていた子供時代に、なお悲しみはあったということを控えるべきかもしれません。しかしどのような生にも悲しみはあり、一人一人の子供の涙には、それなりの重さがあります。私が、自分の小さな悲しみの中で、本の中に喜びを見出せたことは恩恵でした。 本の中で人生の悲しみを知ることは、自分の人生に幾ばくかの厚みを加え、他者への思いを深めますが、本の中で,過去現在の作家の創作の源となった喜びに触れることは、読む者に生きる喜びを与え、失意の時に生きようとする希望を取り戻させ、再び飛翔する翼をととのえさせます。 悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには,悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かってのびようとする心が養われることが大切だと思います。 そして最後にもう一つ、本への感謝をこめてつけ加えます。読書は、人生の全てが決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。 子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために 子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために 子供達が、痛みを伴う愛を知るために そして,子供達が人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、 やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。』 Kip生は、小学生時代に浴びるほど読書をして、地球の平和の使者になってほしいと思わずにはいられないほどの感動でした。 Kip学伸 塾長 松本衣代 応援してくださる方はクリックお願いします。→人気blogランキングへ |
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