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<<   作成日時 : 2008/06/01 18:30   >>

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教室のすぐ近くに家が建ったが、家を施工した某メーカーの看板が架かっていて、そこに「マイナスイオンの降り注ぐ家!」とある。なぜか、森の中に家が建っている写真つきでいかにも健康的なイメージである。


昔、空気清浄機を量販店に買いに行った時、どの機器にも「マイナスイオン」ボタンがあったので、店員にその意味を聴いた事があった。無論、それは意地悪で聴いたわけではなく、純粋に好奇心から、マイナスイオンがどういうものか知りたかったからだ。

しかし、結局、そこにいた店員は誰も説明ができなかった。自分達が扱っている商品も理解していないのか、と思ったがそのような事は口にせず、帰宅してから自分で調べた。

すると、マイナスイオンなるものがそもそも何なのかさえはっきりとはしていないことが分かった。自然科学の用語でマイナスイオンというものは存在しない。

その時、これだけ喧伝されている言葉が、定義すらはっきりとしておらず、さらにはそれらの言葉を取り入れた商品が溢れていることに不思議に思った。


それ以来、マイナスイオンを見るとそのことを思い出すが、それにしても氾濫し過ぎているように思う。もちろん、現在でも状況は同じである。

こういったことはマイナスイオンに限らない。たとえば、「肌がプルプル、コラーゲン」といったようなフレーズも目にするが、コラーゲンを口にしても、それが直接、効果となって表れることなどありえない。しかし、そういう分かりやすいキャッチコピーと映像があれば、何となくそういうものかと思ってしまう。

分かりやすいキャッチコピーとイメージ映像の典型的な組み合わせはテレビにおいて本領発揮される。テレビは映像と共に情報が流れるのでイメージしやすい。こちらが能動的に脳みそを使わなくても、分かりやすいイメージを流してくれるので何となく頭に入ってくるのだ。

地球温暖化と海面上昇の関係は普通に言われているほどの相関関係にないそうだが、テレビで映像と共にモフディヴ共和国が沈むと言われればインパクトがあり、そうなのかなと思わず無条件に信じてしまう。

北極の氷が解けても海面は上昇しないし、南極では気温が上がれば降雪量が増えるので逆に氷の量が増えるから、温暖化による氷の溶解はおかしいことになる。

この、何となく信じてしまうがクセモノで、結局、こちらの考える力を殺してしまう。


もちろん、専門家ですら意見が分かれることについて素人が正解を分かり得るわけはないが、素人が少し考えておかしいと思うことがあまりに世にでまわっていないだろうか。



kip学伸 草加教室長・大沢歩

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